25年前の1月、夫は乳飲み子だったお兄ちゃんと私を置いて故郷に戻った。
仕事も休んで、しばらく瓦礫の撤去の手伝いをした。
余震も続いてて、私は不安な思いで帰りを待っていたのをおぼえている。
変わり果てた故郷を見て帰ってきた夫は、どれほど辛かったかと思う。
「傷ついた神戸を元の姿に戻そう」
もちろん、今でも大変な思いを抱えていらっしゃる方がいっぱいいることは聞いている。でも、あの時に見た神戸の街が、また世界中の人が好んで集まってくる街になったかと思うと、神戸を愛する人々の思いは叶っていると思うのだ。
神戸の街の幸せを、お祈りしています。