2018年1月13日土曜日

DONT FORGET YOUR MOTHER (ママのことを忘れないで)と書いてある、ガラスの文鎮です。 これは、私の母が、「ちょっと、おしつけがましいかしら?でも、あなたがガラスの文鎮を集めてるから、どうかなって思ったの」と言って、アメリカのおみやげに買ってきてくれた💕 母の日が近づくと、私は、この文鎮をとり出して、じっと見る。 母は、もういないけど、母のことを忘れるはずもないのに、遠慮ぶかげにそっとくれた、母の声が、聞こえるような気がする。 私は「徹子の部屋」で一万人近い人にインタビューしています。 でも、母には、一度もあれこれ質問したことがないことに、ある日気がついた。 母に、「ママが100歳になったら、私とのインタビューの本を、出してもいい?」と聞いた。 その時、母は95歳だった。 母は、「そうね。いいけど、もし、やるんだったら、そういうのは、直ぐにやったほうが、いいんじゃないかしら?」と母が言ったので、早速、私は、インタビューしたい質問を考えてみた。 自分が生まれたときのこと、小学校一年で退学になったことなど、今まで聞いていたようで、詳しく、ちゃんと聞いてなかった話がいっぱいあった。 すっかり本が出来上がり、「チョっちゃんは、もうじき百歳」という題にした。表紙の、デザインも決まり、母は、「あら、いいじゃないの」と言ってくれた💕 それから一ヶ月たたずに、母は、死んだ。 その直後、この本が出版となった。 私は、母に聞きたかったことを、だいたい聞くことができた。 みなさんも昔のことで、聞きたいと思ってることがあったら、お母様やご家族の方に聞いておくのもいいわね。

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